ブリュッセルからドイツ・ケルン方面へ約100キロ
人口約20万、南部フランス語圏ワロン地方の中心都市
| 長年ベルギー経済を率いてきたこの地方の重工業も今はすっかり影が薄くなって、街全体が何となくすすけて見えるのもそのせいでしょうか。「歴史は繰り返す」500年前のブルージュがこんな感じだったのかも知れません。しかし、リエージュ司教領として800年にわたって独立を保ってきたしたたかさで、先端技術を経済の中心に据えた政策転換も軌道に乗りだしました。後は市民の自信をどうやって取り戻すか。 さて、この街の見所は旧市街に集中しています。一般のツアーコースではほとんど立ち寄ることのない街ですが、知れば知るほど奥の深い街です。宗教、建築、美術などある程度ヨーロッパ文化の知識、やはり特にキリスト教に関する知識を持った人には面白いところではないでしょうか。200年前フランス革命のなかで破壊されたサン・ランベール大聖堂は世界でローマのサン・ピエトロに次ぐ大教会でした。この点だけからもどれだけ繁栄した街であったかが分かります。 ガイドブックで、「フランスの香りのする街」と書かれることがありますが、それを本当に感じるためには丸一日はかかると思います。大変残念なのは、すばらしい美術館、博物館の大部分が修復中(2006年には完成するか?)で見られないことです。 最近やっとこの街のすばらしさが分かった気がします。以下の三つの教会を見ただけでもここが単なる地方都市ではなかったことが分かります。(写真等詳しくはもう少し時間を下さい。) 観光局のサイトから英語でどうぞ。 |
| サン・ポール大聖堂 | ここの宝物殿はすばらしい。サン・ランベール大聖堂にあった宝物の中で破壊、消失を免れたものを中心に納めています。 |
| サン・ジャック教会 | 息をのむ天井の美しさ。ドイツにも同様のものがあるらしいのですが、御存知の方がいらしたら教えて下さい。個人的に何百という教会を見てきましたが、内部の美しさという点ではここが最高です。 |
| バルテレミー教会 | 12世紀建造のロマネスク様式の教会です。たくさん旅行をした方はドイツの古い教会に似ているな、と思われるかも知れません。中世、ライン河からムーズ川にかけの建築には共通の要素が多く見られました。現在修復中ですが、中にあるリエージュの宝「レニエ・ドゥ・ユイの洗礼盤」は見られます。12世紀はじめの頃のものです。15世紀頃までは洗礼盤に全身をつけて洗礼を受けていたと言われますが、そのことがなるほどと分かります。キリストがヨルダン川に浸かって洗礼を受けたように。写実的でありながら、これほどシンプルな浮き彫りを他で見たことがありません。あまりのすばらしさに技術的に進んでいたビザンチンの作品ではないかという学者もあります。 |