ベルギー「グルメ日記」 
第1回 「La Villa Lorraine」ヴィラ・ロレーヌ

12月24日、キリスト教徒、特にカトリックの国ではもっとも大切な晩餐。ベルギーでもほとんどの家庭で、家族全員が揃って食卓を囲みます。どのレストランも特別メニューを用意して宣伝対応しますが、有名レストランでも満席にするのは大変です。少し古くなってしまいましたが、1998年12月24日からグルメ日記を始めます。

Av. du Vivier d'Oie 75
ブリュッセル郊外 市内中心からタクシーで約15分、20Euroくらいでしょうか。 
Tel 02.374.31.63
Fax: 02.372.01.95

http://www.villalorraine.be(英語もあります)
さて、私たちがこの特別な日に選んだのはかの「ヴィラ・ロレーヌ」。ミシュランがフランス以外で初めて3つ星を与えたという神話的存在である。
ミシュラン1つ星、ゴー・ミヨ18点とまだまだ健在(2004)。


X'マスメニューは、デザートまで7コースで150Euro。ッと、料理だけですでに1人2万円を超えてしまった。ワインをちょっとセーブして...。ベテランの給仕長をはじめサービスは固すぎもせず気持ちよく始まりました。ところが3時間の食事の中でちょっとしたアクシデントがあり、クラシックな料理のことよりもそのこと が記憶に残ってしまったのです。この2件をご報告します。


1.5皿目。スズキのザリガニバター風味 セップ(椎茸の1種)のソテー添え
ソテーしたほうれん草の上にスズキの切り身が鎮座し、エキスを搾り取られたザリガニの足が2本、横に控えているのですが、どこをどう見てもセップがない。もしかして随時運ばれてくるかと期待しながら食べ始めました。スズキの下もほうれん草の山の中もつついてみたのですがやはり無い。食べ終わって給仕係に聞いてみましたが、「ほうれん草の上にあったはずです」とのこと。「ええっ?」セップが大好物の相方の頭からは湯気を立っています。(絶対に入っていなかった!)
おそらく何かの手違いでいいセップが手に入らず、ほうれん草で代用させたのだろうと何とか気を落ち着かせて、メインディッシュへと向かったのです。

2.6皿目、メイン。七面鳥の胸肉 トリュフ添え 冬の野菜と白、黒のブーダンと共に

トリュフはかなりの量(それがトリュフと分かる)使われていてうれしかったのですが、またしても無いのです。何がないかと言えば、2種類のはずのブーダンが黒1本しかないのです。こんな事があるだろうか。私たちは「ヴィラ・ロレーヌ」に来ているのに...。
セップ事件ですっかり気落ちした相方、次はどこのレストランにしましょうか、などと話し出す始末。もう給仕係に聞く気力もなくなってしまいました。

 

<ボブ>周囲のテーブルでも5,6皿共に全く同じものが出されていましたが、誰も特に問題にしなかったようです。だが、しかし、メニューの変更を給仕係が知らされていない、またはその説明をしないというのはやはり重大なミスだと思います。しかも今日は特別メニューで、更にその品書きがテーブルの上に印刷されて置かれているのです。ああ、これではやはり3つ星は無理だなあと実感。文句を言わず楽しく食べるのがグルメ道の第一歩とは思うものの、ちよっとがっかりさせられた今夜の「ヴィラ・ロレーヌ」でした。
                           採点   15/20点
<ボベット>残念な出来事もありましたが、でもさすが「ヴィラ・ロレーヌ」だと思いました。重厚な装飾のなかでシックな紳士淑女たちが食事する姿は、絵になりますよね。春から夏にかけて、まだ外が明るいうちにディナーを初めて徐々に暗くなっていく庭を眺めながら食事、なんてとてもロマンティックだと思います。点数が辛くなってごめんなさい。
                                 14/20点


取材:1998年12月

その後、グループと共に食事をしましたが、希望通りの時間にぴったりと全てを終わらせるすばらしいサービスでした。味付けはオーソドックス。