グルメ日記 第4回
「Den Gouden Harynck」 デン・フーデン・ハーリンク

25 Groeninge   8000 Brugge
Tel. 050/337637 Fax 050/339973
定休 日・月曜

ブルージュというと観光の街というイメージがありますが、食通にとってもたいへんうれしい街なのです。現在のベルギーを代表する三ツ星レストラン「De Karmeliet」をはじめ、一押しのレストランがたくさんあります。食前・食後の散策と併せれば、食の喜びは何倍にもなるはずです。
ちょっとおしゃれして夕闇の中を散歩しながら出かけましょう。お知り合いの家に招かれたような感じで小さな木戸を押して入ると、女主人の温かい笑顔と家庭的で暖かいもてなしの中、すばらしい料理が待っていてくれる。食事が終わってすっかり暗くなった外に出てみると、運河や鐘楼は幻想的にライトアップされ、そのまま中世の街並みに溶け込んでしまいそう。街全体が演出してくれて、お皿に盛られたそれぞれの料理は忘れられない思い出になるでしょう。

そんなレストランがブルージュの旧市街にそっとありました。
「Den Gouden Harynck」 

フルーニング美術館の裏50メートル、観光客の通らない小道に小さな看板を出しているだけなので見つけるのはなかなかむずかしいですが、20年前に開業して今では、ミシュランで1つ星、ゴー・ミヨでも16点に評価されている名店です。気軽なオーナーシェフ、Philippe Seruys氏と店内を取り仕切る笑顔のすてきなMrs.Serruysはいいコンビ。
店内入って左側はアペリティフコーナー、右側がレストランですが10テーブルあるかないか、30人も入れば満席でしょう。白い壁に小さな絵が掛かっている程度で民家をレストランに改装したという感じが良く出ています。小さな中庭がありその向こうが厨房になっているようで、人の動いている様子がうかがえます。

さて、今日は食前酒にシャンペン。デギュスタション(付け出し)は塩を盛ったお皿の上に小さな貝殻が3ヶあって、それぞれムール貝、小エビ、白身魚のテリーヌの三点盛り。軽〜い。かすかに酸味が利いている程度です。

今日はあまりお腹がすいていないのでと断って、前菜にはメニューにないグリーンサラダを頼んだのですが、これがおいしかった。いつも思うのですが、いいレストランのドレッシングってどうしてあんなにおいしいのでしょう。悔しいけれど、家庭では出せない味です。クルミが入っているのかほんのりと甘みがあって、、、

メインは子羊にしてみました。背肉が三片、ローストしたものに薄く衣を付けてローズマリーオイルで焼いたものかと思います。時々思い出したように食べたくなるこの子羊の味がたまりません。外はこんがり、中は柔らかく。付け合わせは、くりぬいたなすの中に入れたクスクス、レンズ豆と人参を同じオイルで炒めたもの。中華料理やインド料理などからもアイデアをもらっているらしく、今回も子羊と言うことでクスクスを持ってきたのでしょう。量も私にはちょうど良かったです。

<ボブ>
ここは、いつもリラックスして楽しめます。値段も手頃です。  16/20

<ボベット>
はにかみやさんらしいマダムの笑顔がいいですね。あたらしい発見もあります。  16/20

前菜が七種、メインが七種です。メニューカードはオランダ語とフランス語しかありませんが、皆さん上手に英語を話します。このほか五コースで65Euroから、ランチは40Euro。


取材:1999年5月