グルメ日記 第5回
「La Maison du Cygne」 ラ・メゾン・ドゥ・シーニュ

Grand Place 9 / Rue Charles Buls 2 
入り口は「セルクラースの像」の隣り 
Tel. 02/511.8244

12:00-14:30 19:00-22:30
定休 日曜、土曜の昼

グラン・プラスというとやはりこの店ですね。伝統、格式、料理、サービスそして客の質と文句無しのお勧め。昼から恰幅の良い紳士とシャネルスーツのご婦人が窓際に並んで食事をしていたり、隣りの市庁舎のお役人が外国の要人とシャンペンをあけていたり、時にはテレビで見る顔に出会うこともあります。グラン・プラスに面した「白鳥の家」と「星」の二つの建物を使った高級フランス料理店。
しばらくミシュランでも星を落としていましたが、98年から復活。ちょうどその知らせが入った日に私たちも店に居合わせものですから、給仕長のうれしそうな顔を思い出すと今でもついにっこりしてしまいます。ある常連は「安くしすぎたから、星を落としたのだ」とか。なかなか入りづらい高級店ですが、昼なら気軽にいけるかと今回は最も安い昼のコース40Euroに挑戦します。
(その後又星を無くしてしまいました。)
セルクラースの像の隣りにある小さなガラスのドアから入り、二階に行くとそこが受け付け。奥がバーと常連客用の部屋、普通はそこからエレベーターで三階に上がります。
さて、昼のコースメニュー40Euroは前菜・メイン共に5皿、デザート4種からチョイスが出来ます。まず「デギュスタシォン」といってお通しが。今日は生ハムとイチジクです。高級ハムはもちろん塩けがほとんどなく、イチジクも甘みはほとんどありません。お料理としてなら、ちょっともの足らない所ですが、お通しとして出されると先がぐっと楽しみになります。このイチジクの使い方は家庭でも使えるかも。でもこんなにいいものはどこで手にはいるのかしら。

前菜はマグロとキュウリのソースの組み合わせ。マグロをたたきにして香草を混ぜて更に薄切りのマグロで包んだもので直径1センチ、長さは約5センチ。ソースは軽いクリームソースでキュウリを細かく刻んでかおりを付けた感じ。うーん、この絶妙の軽さ(量も味も)、「メゾン・ドゥ・シーニュ」も新しいことをやるんですね。



メインは鹿と秋の野菜。そうです、もう秋なのですから。鹿は想像するとかわいそうになりますが、お肉はおいしいですよね。臭みもなく、特に特徴は感じられませんが割と気に入っています。並んだ付け合わせは、ジャガイモのピューレ・セロリの香り付けでしょうか、人参、シコン、芽キャベツ、キスグリのジャム。秋が深まればもう少し秋の森らしくなるでしょう。シコンも苦みをとばしていなくて、それぞれが個性を主張しているのが秋の料理らしくていいですね。


もうこの辺りでお腹はぎゅーぎゅー言っていましたが、なんとかデザートのチョコレートケーキも平らげました。「グランド・キャニオン」と言う名前でしたが、これは普通のケーキでした。

それにしてもこれはすごいです。40Euroでこれだけの料理を、この場所とこの雰囲気の中で食べられるのですから。これ以上を望むのはあまりにも贅沢というものでしょう。


<ボブ>
10年くらい前はもっと高かったように思うのですが。一度、ここの「ブリューゲルの間」で本物のブリューゲルの絵を見ながら食事をしてみたいと思っています。でも大ブリューゲルのものなのかなあ。

<ボベット>
昼からこんな贅沢をしてしまっていいのかしら。

1999年以降、評価を落としてしまいました。200年の「ゴー・ミヨ」では13点。1階をOmmegangというもっと気軽なビストロに改造しましたが、そちらは「こんな店見つけました」コーナーでご覧下さい。