ブルージュ市立フルーニング美術館 Groeninge

ブルージュの旧市街、マルクト広場から徒歩5分、週末には青空骨董市でにぎわうダイバーの河岸に面してあります。
2004年春に新装オープン。モダンでテーマ毎の展示も分かりやすいのですが、年代を追って展示していた以前の方が良いという方もあります。20世紀の作品スペースが少し少なくなったようです。ショップは館外に引っ越しました。
カメラ・ビデオが禁止になりました。こちらの写真は以前館内で撮ったものです。
週末には青空骨董市がたつダイヴァーDijverの河岸

左手が運河 右手が美術館

バーチャル


本館ではやはり15世紀の「初期フランドル絵画」が最大の見所です。ファン・アイクの2作品からバウツ、フース、メムリンク、ダフィット、そしてボス(ボスを初期フランドル絵画に入れるかどうかは意見の分かれるところ)まで、状態の良い作品が適度の明るさで展示されているので、全体の流れをつかむのには最適の美術館といえます。
フーゴ・ファン・デル・フース
「聖母の最期」 147.8x122.5
ジェラルド・ダフィット
「カンビスの裁き」右翼


19世紀、20世紀
別館には19世紀後半の象徴主義の作品が何点かあり、クノップフとデルヴィルの2点を下にを並べてみました(共に別館の2階奥に展示)。
本館出入り口近くではベルギーを代表する今世紀前半の画家ウースティン、ペルメーク、ブラッセルマンスの作品が充実しています。さらにデルヴォー、マグリットから現代の画家までの作品が15世紀の部屋と背中合わせに置かれていて、壁一つ横切れば500年の時を越えたことになります。
デルヴィルの大作「God-Man」1895
(2004年春現在 外されています)
クノップフ「Secret-reflet」1902



<この1点>

ヤン・ファン・アイク「ファン・デル・パーレのいる聖母子像」
美術館に入って直ぐの部屋にある大作。油絵の完成者と言われるヤンの絵の中でもゲントの祭壇画を除けば最大の作品でしょう。1432年ゲントの祭壇画の完成の後、創作が本格化したようで、むしろヤンらしさはこちらの方が勝っているともいえます。徹底したリアリズムは思わず息をのむほどのすばらしさです。中央に聖母子、左にブルージュの守護聖人・聖ドーナス、右に注文主の守護聖人・聖ジョージを配し、跪いてその本人ウァン・デル・パーレが描かれています。
注文主はブルージュ市の裕福な市民で役人でもありましたが、自らの礼拝堂に飾るために公家一番のおかかえ絵師に依頼したのです。パーレの頭は聖人達よりも一段低い位置に置かれていますが、大きさの点ではそれまでの例になく聖人達と対等になっており、その権力の大きさを想像する事が出来ます。しかし、ヤンの容赦のないリアリズムで老境を迎えた醜さもそのまま500年先に残されることにもなったのです。思わずさわってみたくなるペルシャ絨毯や布の本物以上のすばらしさを、是非画面10cmの距離からご覧になって下さい。
ゲントの聖バーフ大聖堂にも代表作があります。
1436年  122.1x157.8 板に油


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